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北朝鮮北朝鮮が万景峰号でロシアへ定期航路 経済協力などで関係強化へ
5月17日、核・ミサイル問題で国際社会から孤立する北朝鮮は、ロシアとの経済協力強化に向け、ロシア極東ウラジオストクとの間の定期航路を開設した。写真は北朝鮮の旗。北京で15日撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)
核・ミサイル問題で国際社会から孤立する北朝鮮は17日、ロシアとの経済協力強化に向け、ロシア極東ウラジオストクとの間の定期航路を開設した。朝鮮中央通信社(KCNA)が報道した。
北朝鮮は国連安全保障理事会の決議に違反して核やミサイルの開発を進めている。北朝鮮の主要な経済支援国である中国が北朝鮮への制裁を強化した場合、金正恩・朝鮮労働党委員長はロシアとの関係を強めることが賢明だと考えるかもしれないと専門家は述べる。
ロシアのプーチン大統領は15日、新たな国が核兵器の保有国となることに反対するとしながらも、国際社会は北朝鮮と協議するべきであり、脅してはならないと主張した。
KCNAによると、定期航路に就航する貨客船「万景峰」号はこの日、北朝鮮の羅津港を出発した。「万景峰は羅津ーウラジオストック間の国際的な観光船として、両国の海上輸送や経済協力、観光に前向きな貢献をするだろう」とした。北朝鮮東部の清津のロシア総領事が貨物船を見送ったという。
北朝鮮は今月14日に弾道ミサイルを発射。ミサイルはロシアに近い海域に落下した。
米国は中国と新たな国連制裁について協議している。中国は北朝鮮が、核兵器やそれを搭載する弾道ミサイルを開発することを認めていない。
ウラジオストクは、世界でも有数の北朝鮮人のコミュニティーを抱える。そこに住む北朝鮮人は祖国に対し、北朝鮮が非常に必要としている外貨を毎月何千ドルと送金している。
万景峰は最大200人の乗客と1000トンの貨物を月に6回運ぶ予定だ。