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米殺人殺人をフェイスブックにライブ配信、容疑者の有力情報に報奨金5万ドル
殺人をライブ配信した容疑者が撮った動画のキャプチャ画像 Stevie Steve/REUTERS
<通りがかりと見られる老人と話しながら、いきなり銃を向けて撃つ場面をフェイスブックにライブ配信した「異常者」が逃走中>
米オハイオ州クリーブランドの警察当局は、16日午後、男性を射殺した動画をフェイスブックにライブ投稿し、殺人の瞬間が拡散した事件で、容疑者のスティーブ・スティーブンズ捜索の手を全米に広げた。
クリーブランドのフランク・G・ジャクソン市長は、容疑者逮捕につながる情報に5万ドル(約540万円)の報奨金を出すことを明かした。
問題の動画は、午後2時くらいにフェイスブックに投稿され、警察に通報された。スティーブンズが、被害者となるロバート・ゴッドウィン(74)に近づき、スティーブンズの元ガールフレンドとみられる女性の名前を繰り返すように要求し、ゴッドウィンが不思議そうにその名を口にすると、「お前はその女のせいでこんな目に遭うんだ」と言い、いきなり被害者の頭に銃を向けて至近距離で撃った。
スティーブンズはその一部始終をフェイスブックにライブ配信しており、フェイスブックがそれに気づいて2時間後に動画を削除するまで、多くのユーザーにシェアされた。
カルビン・ウィリアムズ警察署長は、全米捜査であらゆる手段を講じる考えだと述べた。
ウィリアムズによれば、警察はスティーブンズ容疑者(37)の家を捜索し、武器を発見した。「容疑者が武装していることは間違いない」と言っている。
捜査範囲を拡げているにもかかわらず、現在もスティーブンズがオハイオ州から出ているという証拠はないという。
フィラデルフィアでは学校封鎖
警察は早い段階で、ペンシルベニア州、インディアナ州、ミシガン州、ニューヨーク州の4つの州に捜索を要請。住民に警戒を促している。
ペンシルバニア州のエリーから約640キロのフィラデルフィアでは、スティーブンズがフェアモントパークにいたという目撃情報があり、周辺の学校が封鎖された。しかしフィラデルフィア警察は月曜には、もう市内にいる形跡はないと発表した。
殺されたゴッドウィンは、イースターの祭りの帰りにスティーブンズと一緒に歩いていただけで、無差別殺人だったと見られている。
スティーブンズは別の動画で、他に13人を殺し、これからも殺し続けると言っている。警察は他にそれらしい被害者は把握していないと言う。
スティーブンズの母親、マギー・グリーンはCNNに、最後に息子と話したのは日曜だと語った。「ガールフレンドに怒っていた。だから人を殺している。自分かガールフレンドが止めろと言わないかぎり止まらない」