韓国特検サムスンのトップを逮捕 朴大統領の疑惑追及は来週山場へ
イ・ジェヨン、サムスンの若き総帥にして大富豪
さて、韓国の財閥グループの中でもスマートフォンなどの電子機器で世界的なブランドパワーをもつサムスン電子。その実質トップとされるのが若干48歳のこのイ・ジェヨンだ。果たしてこの男は何者か?
イ・ジェヨンは、92年にソウル大学東洋史学科を卒業後、日本に渡り慶應義塾大学経営大学院で経営学修士を取得。さらに2001年にはハーバード経営大学院で経営学修士(DBA)を取得している。
サムスン電子には1991年に入社し、2003年に経営企画室常務、2007年に専務に昇進して経営陣に名を連ねた。2010年にサムスン電子社長に就任、2012年には副会長になり、2015年からはサムスン文化財団理事長、サムスン生命公益財団理事長といったグループの要職も務め、グループの顔になったといわれる。
サムスン電子の名目上のトップはイ・ゴンヒ会長(75)だが、2014年に急性心筋梗塞で倒れてから意識が戻っておらず、その長男である副会長のイ・ジェヨンが現在、事実上のグループトップとなっている。2014年にブルームバーグが発表した世界の富豪TOP400では、イ・ゴンヒ会長とジェヨン副会長が韓国では富豪の1位と2位を占めており、ジェヨン副会長は資産62億ドル、世界で224位だった。