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ガジェット熱々のとろけるチーズがもたらす極上の楽しみ
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<チーズを溶かして糸状にするフォンデゥードラーは遊べる要素がいっぱい>
チーズがとろ~りと垂れる熱々のフォンデュはお好き? 壁やテーブルにいたずら書きするのも好き? それならきっと、フォンドゥードラーを気に入るはず。何しろとろとろのフォンデュを作れる上に、ドゥードル(いたずら書き)もできるのだから。
しかも操作は簡単。ボタンを押してしばらく待てば、ノズルの先から糸状のとろとろチーズがにょろにょろ顔を出す。
考案したのはルーカス・ラッペとアビ・バジパイの2人。なんでもグルーガン(接着剤=グルーを温めてノズルの先から押し出す工作用具)を使っていたときに思い付いたのだとか。
筆者もさっそく、この最新兵器でいろんな食材にいたずら書きしてみた。感じは生クリームを搾り出してケーキに「誕生日おめでとう」と書くのに似ているけれど、もっと簡単。チーズは冷めるとセメントみたいに固まってくれるのだから。
今どきのキッチングッズは、やたらとデジタルっぽいのが多いが、フォンドゥードラーは完璧にアナログだ。製品のウェブサイトはあるが、使うのにネット接続の必要はない。
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もちろん、これを実際にキッチンで使う機会は、例えばイチゴのヘタ取り器やケーキの型抜きと同じくらい少ないかもしれない。でも子供(何の悪気もなく純粋ないたずらを楽しめる年齢の子)がいる家庭なら、この「食べられるいたずら書き」製造器に無限の(遊びの)可能性を見いだせるはずだ。
実用的ではないけれど
そのことを実証するために、筆者は10歳児を数人とチーズ1キロ、それにLサイズのトルティーヤ・チップス1袋をキッチンに集めてみた。
まずは、筆者がお手本を示して見せる。フォンドゥードラーに固いチーズを詰めてボタンを押し、3分待って引き金を引くと、ほら、パスタみたいになったチーズがとろけ出てくる。
この世は実用性と生産性がすべてなのだとすれば、たぶんフォンドゥードラーの出番はない。冷蔵庫から出したチーズを電子レンジで温めれば、フォンドゥードラーよりずっと簡単に溶かすことができる。
でも、それじゃ溶けたチーズで「I LOVE YOU」とか書けないよね。そこが違う。だから筆者が招いた幼い実験者たちはこう言ってくれた。「これって最高にカ・イ・カ・ン」
[2017年1月24日号掲載]