講義室をなくし、「反転授業」を実践するエンジニア教育再生の拠点
ラソンドでエンジニア教育の新しい姿を見たい
ラソンドを収容する建物は、暗くなると雲が宙に浮かんでいるように見えることから「floating cloud of knowledge(ふわふわ浮かぶ知識の雲)」と呼ばれている。
その隣には「コクーン(繭)」と名付けられた学生アントレプレナーを対象にしたビルが建設予定。将来的には生物工学、化学工学を教えるスペースとリサーチセンターを同じビルの中に作り、ラソンドのエンジニア教育の領域をさらに広げていく構想もある。
「これらを実現するためには多くの資金が必要ですが、私たちは政府、大学、個人からの寄付に恵まれています。これまでの経験からわかったのは、寄付者は新しいアイデア、今までとは違うもの、自分が信じられるものに資金を出してくれるということです。ラソンドは人の心に響くことをやっている。みながエンジニア教育の新しい姿を見たいと願っているのです」(コジンスキー氏)
創設:2012年
学生数:約2000人
教職員数:約200人
http://lassonde.yorku.ca
コンサルティング(ワークスタイル):自社―コンサルティングはHerman MillerとSteelcase partners
インテリア設計:ZAS
建築設計:ZAS
WORKSIGHT 09(2016.4)より
text: Yusuke Higashi
photo: Kazuhiro Shiraishi