欧州の命運を握る重大選挙がめじろ押し
2017年1月13日(金)11時00分
■9月11日 ノルウェー総選挙
現政権と同様、どの政党がどこと連立を組むかがポイントになる。現在はソルベルグ首相率いる保守党がポピュリスト政党の進歩党と組んで内閣を構成する。閣僚は出していないものの、政治合意という形で政権に関与する自由党とキリスト教民主党も力を持つ。ストーレ元外相率いる労働党が政権奪取を狙うが、「障害」は原油価格。上昇基調が続けば石油輸出国のノルウェー経済は回復し、選挙で与党に有利に働くだろう。
■8~10月 ドイツ連邦議会選挙
今年実施される選挙の中で最もつまらない結果に終わるだろう。メルケル首相は難民問題をめぐり自身が率いる与党内の右派勢力と、極右政党・ドイツのための選択肢(AfD)からの批判にさらされている。「メルケル敗北」となればヨーロッパに激震が走るだろうが、その可能性は低く、彼女が4度目の勝利を得るのは間違いない。
[2017年1月17日号掲載]
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