最新記事

欧州

チェコなど中欧に猛烈な寒波 25人が死亡、ドナウ川も凍結

2017年1月10日(火)18時27分

1月9日、ポーランドやチェコなど中欧各地で週末、気温が氷点下30度以下を記録するなど厳しい寒波や吹雪に見舞われ、少なくとも25人が死亡した。写真はブルガリアの首都ソフィアで9日撮影(2017年 ロイター/Stoyan Nenov)

 ポーランドやチェコなど中欧各地で週末、気温が氷点下30度以下を記録するなど厳しい寒波や吹雪に見舞われ、少なくとも25人が死亡した。

 ブダペストではドナウ川が徐々に凍結していく、近年では珍しい光景がみられた。

 空気によって運ばれるほこりなどによる大気汚染により、チェコやポーランドの工業地域では減産が余儀なくされた。ポーランドの首都ワルシャワやクラクフでは、大気汚染対策として公共交通機関が無料となった。

 当局によると、ポーランドでは週末の寒波で17人が死亡し、11月からの死者数が65人となった。

 チェコのメディアによると、首都プラハで4人が死亡するなどホームレスを中心に計6人が死亡した。南西部シュマワ山脈で氷点下34.6度が記録されるなど、山間部各地で氷点下30度以下となった。

 ハンガリー通信(MTI)は8日、同国と首都ブダペストでそれぞれ過去最低となる氷点下28.1度と氷点下18.6度が記録されたと報じた。

 スロバキアではホームレスの男性2人が凍死し、北部では列車の遅延や道路の閉鎖があった。ブルガリアでは、降雪と強風で道路が閉鎖され、北東部の7万5000以上の世帯が停電に見舞われた。

[プラハ 9日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中