トランプが財務相に選んだムニューチンの「貧困層いじめ」疑惑
2016年12月1日(木)16時50分
住宅バブルの最中に見境のない融資を行ったインディマック銀行は、サブプライムローン危機で経営破綻に陥り、米連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれた。
市民団体「カリフォルニア・リインベストメント・コアリション」のケビン・スタインによると、ムニューチン率いるワンウエスト銀行になってからも、低所得層を食いものにする体質は変わらず、ローンの支払いが滞るとすぐさま抵当物件を取り上げる「差し押さえマシーン」だったという。
スタインによると、差し押さえられた住宅は3万6000戸に上る。FDICはワンウエスト銀行に10億ドルを支払って、これらの抵当物件を引き取った。「ブルーカラーの庶民」がようやく持てたマイホームを取り上げて、「富豪の投資家たち」が大儲けしたと、スタインは怒る。
議会の指名承認プロセスでこうした批判にきちんと応えられなければ、親子2代にわたる「ウォール街の申し子」ムニューチンには「貧困層いじめ」疑惑が付いて回りかねない。
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