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追悼ジョージ・マイケル死去、80年代ポップスを代表するイケメンシンガー
Tobias Schwarz-REUTERS
<『ラスト・クリスマス』など世界的なヒット曲を生んだポップシンガー、ジョージ・マイケルが死去した。今年はデビッド・ボウイ、プリンスに続き、また一つ音楽界の巨星がこの世を去った>(写真:2011年のツアーで熱唱するジョージ)
80年代、ポップスデュオ「ワム!」で一世を風靡し、その後もソロミュージシャンとして活躍したジョージ・マイケルが25日、ロンドン郊外の自宅で死去した。53歳だった。BBCをはじめイギリスのメディアは、追悼記事などをサイトに掲載して、世界的スターの死去を大きく報じている。
英メディアの報道によると、ジョージ・マイケルの代理人は声明を出し、「ジョージはクリスマスのこの時に、自宅で安らかに亡くなった。遺族はプライバシーが尊重されることを望んでいる。現時点でこれ以上のコメントはない」と語っている。また現地の警察は、「死因の詳細は不明だが、不審な点はない」と説明している。
1963年にロンドンで生まれたジョージ・マイケルは、学生時代の友人アンドリュー・リッジリーと81年に「ワム!」を結成してデビュー。『ケアレス・ウィスパー』や『ラスト・クリスマス』などのヒット曲を連発して、世界的アイドルスターとなった。86年に「ワム!」を解散してソロミュージシャンに転向後も、ファーストアルバム『フェイス』が記録的なヒットとなるなど成功を収めた。
一方で私生活では、度重なるスキャンダルにまみれた。98年には、カリフォルニア州ビバリーヒルズの公衆トイレで猥褻行為に及んだとして逮捕され、その後は同性愛者であることを公言していた。
06年には薬物を使用して運転していた罪で有罪判決を受け、08年にもコカイン所持などで逮捕。2010年には、ロンドンで薬物を使用して運転中に店舗に突っ込み、8週間の服役刑を命じられている。
【参考記事】デビッド・ボウイ、最後のアルバムに刻んだ死にざま
2011年のツアー中に肺炎が悪化し、予定していたコンサートを中止した。治療後にロンドンの自宅前に姿を現した際には、涙ながらに、治療中「危険な状態」に陥ったことを語っている。
しかし今月にはニューアルバムの制作に入っていることが発表され、来年3月には『フリーダム』というタイトルのドキュメンタリー映画も公開される予定になっていた。
ジョージの死去についてエルトン・ジョンは、2人で撮影した写真と共にインスタグラムに投稿し、「大きなショックを受けている。最愛の友人で、最も寛大な魂、そしてすばらしいアーティストを失った」と悼んでいる。
またイギリスのロックバンド「デュラン・デュラン」は公式ツイッターで、ジョージがスティングやボブ・ゲルドフら著名ミュージシャンと一緒に映った写真を投稿し、「今年また一つ、才能に溢れる魂が失われた」と嘆いている。
2016 - loss of another talented soul. All our love and sympathy to @GeorgeMichael's family. pic.twitter.com/3h4xqEDXR9
— Duran Duran (@duranduran) 2016年12月25日