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安倍トランプ会談、トランプは本当に「信頼できる指導者」か

2016年11月18日(金)15時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

 一方で、トランプの政権移行チームからは、日本に関する新たな失言が飛び出した。トランプ支援団体の広報を務めるカール・ヒグビーが、フォックスニュースのインタビューの中で、イスラム系住民の登録制度に関して戦時中の日系人収容所の「前例がある」と発言し、批判が高まっている。

 ヒグビーは、イスラム系住民の登録が違法とみなされる可能性も認め、「人権協会からの異議申し立てもあるだろうが、法案は可決すると思う。(中略)アメリカは第2次大戦中に、日本人に対してそれをやった」と、語った。

【参考記事】トランプ政権移行チーム、「内紛」の真相とは

 この発言に対して、カリフォルニア州選出で日系のマーク・タカノ下院議員(民主党)がCNNに出演し、戦時中の日系人の強制収容の歴史を「アメリカ史上、最悪級の汚点」とした上で、「次期政権に関わる人たちが、政策の前例として私の家族の経験を持ち出すことに戦慄を覚える」と非難した。

 安倍とトランプの会談は和やかな雰囲気の中で進んだようだが、政権移行チームではこの失言の他にも「内紛」が報じられるなど混乱が続いている。安倍の評価通り、果たしてトランプは「信頼できる指導者」と言えるのだろうか。

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