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イギリス経済日産が次期SUVを英国生産 ゴーンCEO「英政府から支援と公約を得られた」
10月27日、日産自動車は、SUV「キャシュカイ」(日本名:デュアリス)と「エクストレイル」の次期型車を英国サンダーランド工場で生産することを決定したと正式発表した。写真は日産のロゴ、イギリスで6月撮影(2016年 ロイター/Andrew Yates)
日産自動車<7201.T>は27日、多目的スポーツ車(SUV)「キャシュカイ」(日本名:デュアリス)と「エクストレイル」の次期型車を英国サンダーランド工場で生産することを決定したと正式発表した。
日産は26日に開いた経営会議で決定したとし、同社のカルロス・ゴーン最高経営責任者(CEO)は「英国政府から支援と公約を得られた」とコメント。この決定が同工場の競争力維持を公約する同国政府の表明を受けてなされたものであるとした。同工場への投資を増やし、同工場で働く7000人以上の雇用を確保・維持することも表明した。
同工場はイングランド北東部にある英国最大の自動車工場で、同国が欧州連合(EU)から離脱したため、今後も生産・投資を継続するかが注目されていた。同工場での昨年の生産台数は47万5000台で、その8割を130以上の国と地域に輸出している。英国のEU離脱で輸出に関税が課される可能性があり、競争力低下が懸念されていた。
ゴーンCEOは21日、同工場への投資継続の是非を来月決定すると述べていた。「キャシュカイ」の次期型車の生産は2018年か19年に開始すると見込まれており、それまでにかかる時間を踏まえるとまもなく生産拠点を決める必要があった。
(白木真紀)