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白モノ家電コンシェルジュ心躍るコンパクトなブレンダーで、「ヘルシー」を持ち歩く
ヨーロッパ製品を思わせるシンプルなデザイン。ほかにホワイトとレッドがある。実勢価格¥10,000
フェラーノ ブレンドエクスプレス
Ferrano BlendExpress BE51〈ブレンダー〉
これまでキッチン家電や料理には興味がなかった男性でも、思わず使ってみたくなること請け合いのクールでコンパクトなブレンダー「ブレンドエクスプレス BE51パーソナルブレンダー」が、シンガポールから上陸した。艶やかでスタイリッシュな本体に、驚くほど軽いトライタンボトルを採用、つくり立ての栄養豊かなドリンクをそのまま持ち運べるアクセサリーも充実している。
このブレンダーは、世界60カ国で発売しているハイエンドな家電の生産を請け負うメーカーが母体となって、2011年にシンガポールで生まれたキッチン・調理家電ブランド「フェラーノ」によるもの。15年春に日本法人が立ち上がり、今夏、フェラーノの新製品であるこのブレンダーで日本での本格的な展開を開始したところだ。
(参考記事:ワインがもっと"やわらかく"味わえる、銀器の老舗「ピュイフォルカ」の斬新なフォルムのグラスとは?)
ブレンドエクスプレスのコンセプトは「ヘルシーとおいしさを持ち運ぶ」こと。ガラスのように見えるほど透明感がありながら、とても軽く手に馴染むしなやかな感触のトライタンボトルを使用しているのも、つくったものを通勤やジムなどの外出先に持参できることを考えているから。結露で濡れるのを防ぐ、保温・保冷性に優れたデュポン社のネオプレンスリーブケースや携帯用リングなども付属しており、心躍るデザインになっている。400mlと600mlの2種類のボトルは、自転車のボトルホルダーにも収まる。
イタリアのデザイン賞を受賞している本体のデザインは、オランダ人のデザイナー、フィリッペ・ホルトハウゼンが手がけている。着色プラスティックではなく、上質な金型でつくったボディにグロス塗装を施してあり、やや前傾しながら優美な曲線を描く様子が美しい。
(参考記事:アナログ機器で、ハイレゾを超える豊かな高音質を)
使い方はいたってシンプルだ。ボトルに氷を1片と果物、ヨーグルト、牛乳などを入れ、ふたをしたら逆さにして本体にセットしてスイッチオン。45秒程度でなめらかなスムージーが出来上がる。ポイントは重いものから先に入れること。ひっくり返した時に上にくるため、自重で下の食材を押さえ込み、効率よく撹拌できるのだ。ボトルの天面を押す方式ではなく、オンオフのダイヤル式なので使い勝手も上々。サルサや自家製のドレッシングをつくる際にもコンパクトなボトルがちょうどいい。
絶妙な角度をもつ4枚刃のステンレスブレードを備え、300Wのパワーで撹拌させて舌触りのいいジュースをつくる。渦巻き状になった独特の形状のボトルも、食材をムラなく混ぜるのにひと役買っている。
(参考記事:ありそうでなかった! ステンレスボトル「mosh!」の使い心地はいかに!?)
フェラーノは家電と食文化に着目、なかでも"ドリンク"の分野にこだわっていくそう。コンパクトなキッチンが多いことなど、日本と共通点の多いシンガポール発の今後のプロダクトが楽しみだ。
※Pen本誌より転載
[concierge]
神原サリー Sally Kamihara
新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立し、豊富な知識と積極的な取材をもとに、独自の視点で情報を発信。2015年2月、表参道に「家電アトリエ」を開設。テレビ出演や執筆、コンサルティングなど幅広く活躍中。
青野 豊・写真
photographs by Yutaka Aono