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アクティブセーフティ技術で躍進を狙う自動車部品メーカー

2016年10月19日(水)06時15分
アマンダ・ラザニ ReadWrite[日本版]編集部


自動運転の世界はその先の角まで来ている Delphi のソフトウエアを搭載したAudi A5による自動運転のようす。

将来の成長を見据えるDelphi

 アクティブセーフティ関連商品がDelphiの最大の収入源かという問いに対し、クラーク氏は次のように答えた。

「正直なところ大きな収入源は、他にもいくつかある。我々が注力しているのは、安全性、エコロジー、自動車間通信の3分野だ。これらのカテゴリは、それぞれ我々のメインプロダクトである、電子アーキテクチャ、パワートレイン、電子部品と関わりがある。車をいかに安全にするか、いかにCO2の排出量を抑えるか、いかに燃費を向上できるか、そして、いかにコネクティビティを増すか、が我々の焦点である。」

 これらの分野でDelphiには、もっとも売り上げを伸ばしている部品がある。電気自動車向けの「パワートレイン」と「動力周りの電子部品」だ。Delphiは、『48Vシステム』で3つのプログラムにおいて評価されており、うち2つは来年の出荷を待っている状態だ。Delphiは、48Vシステムのインバータと動力周りの部分を担当しており、2025年には15%以上の車に48Vシステムが備えられると考えられている。

 そうした需要の高まりと成長から、Delphiは、ソフトウェアおよびシステムエンジニアを今の倍に増やす予定だという。同社は、現在2万人のエンジニアを抱えており、そのうち5,000名がソフトないしシステムのエンジニアである。

 Delphiは非常にうまくやっていると言える。このままいけば、あと数年で驚くべき進歩を遂げることになるだろう。

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