ゴミ処理問題をIoT活用で「ビジネスチャンス」に
アイルランド・ダブリンのソフトウェア企業である SmartBinは、遠隔モニタリングシステムに特化したIoT企業の1つであるが、彼らは超音波レベル計技術を使って、オーストラリアに拠点をおくゴミ回収会社 Corio Waste Managementのゴミ回収頻度を減らすための協力をおこなっている。Corio社の運転手は、6-9マイル毎に置かれているゴミ箱を定期的に回っている。数ヶ月後、Corio社は、ゴミ箱が満杯か空かどうかに関わらずトラックで回収に向かわせていることに、多大な資金面および環境的なリソースを浪費していることに気がついた。
Corio社の回収ルートをより効率的にするため、SmartBinは地域中のゴミ箱の蓋部分にレベル計を設置し、それぞれのゴミ箱がどれだけ入っているのかをモニターするツールを提供した。この情報を使うことで、Corio社は満杯になったゴミ箱だけを確認、回収するルートを計画することができ、時間およびコストの節約につながった。
ゴミ管理のためのコネクテッドシステム
手動によるゴミの満杯率のトラッキングと経路の選択は、時間もお金もかかる作業である。ゴミ箱の内部についてだけでなく他のアクティビティもトラッキングできることから、シカゴに拠点をおくOnePlus Systemsは、ゴミ箱の満杯率から回収ルート、回収履歴までを管理するユニバーサルセンサーとソフトウェアシステムを開発した。
OnePlusのシステムは、ワイヤレスによるマシン間通信(M2M)を使用することにより、これまで運用チーム全体が担っていた役割を一手に担うことが可能である。モニタリングシステムはセンサネットワークと接続し、互いに情報を共有しあうことができる。例を挙げると、ごみ箱が満杯になっているかどうかについてセンサーを使用して検知し、回収が必要になれば回収車を自動的に手配するので、時間とコストの大きな節約につながる。