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ギリシャ債務危機ギリシャ債務返済でIMFが報告「現目標は非現実的、大幅な軽減必要」
9月23日、国際通貨基金(IMF)はギリシャに対する年次審査報告で、債務を維持可能な水準にして経済を回復機能に乗せるために大幅な債務軽減措置が必要だと指摘した。写真はアテネで2011年12月撮影(2016年 ロイター/Yiorgos Karahalis)
国際通貨基金(IMF)は23日公表したギリシャに対する年次審査報告で、債務を維持可能な水準にして経済を回復機能に乗せるために大幅な債務軽減措置が必要だと指摘した。
IMFは「失業率が2桁にもかかわらず、当局の現在の目標は国内総生産(GDP)比3.5%の基礎的財政黒字を達成し、長期にわたり持続することを想定している点で非現実的」とし、「ギリシャ債務問題から容易に脱することができるとは考えられない。持続可能性を取り戻すためには、一段の債務軽減が必要」と述べた。
IMFは、第3次ギリシャ支援に参加するかまだ決めておらず、支援を実施するには財政目標を低めにすべきと主張している。
ギリシャ政府は、GDPの170%の債務を抱えるが、2018年までに基礎的財政収支をGDP比3.5%の黒字にすると表明。ただ、それ以降は目標を下げたいとしている。
IMFは、銀行が不良債権を迅速に減らして与信が伸びる環境を整えることや、構造改革を加速して生産性や成長を押し上げるべきとした。
IMF調査団の代表は、財政面の政策ミックスは健全化路線よりも成長重視型に調整する必要があると指摘した。