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ドイツメルケル首相率いるCDU、ベルリン議会選も敗北 右派躍進
9月18日、ドイツの首都ベルリン特別市(州と同格)で行われた議会選では、メルケル首相(写真)率いる与党・キリスト教民主同盟(CDU)の得票率が前回から大幅に低下し、4日のクレンブルク・フォアポンメルン州議会選に続く大敗を喫した。16日撮影(2016年 ロイター/Leonhard Foeger)
ドイツの首都ベルリン特別市(州と同格)で18日行われた議会選では、メルケル首相率いる与党・キリスト教民主同盟(CDU)の得票率が前回から大幅に低下し、4日のクレンブルク・フォアポンメルン州議会選に続く大敗を喫した。
メルケル首相の難民政策が有権者によって拒否され、難民受け入れ反対を標榜する右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が約14%の票を獲得。これで16州のうち10州で議席を得た。
CDUの得票率は18%程度と1990年並みとなり、前回2011年の23.3%から大幅に低下した。
連邦政府での連立相手である社会民主党(SPD)の得票率は22%程度となり、前回の28.3%を下回ったが、第1党の座は維持した。現在の特別市でのCDUとの連立を解消し、得票率をやや下げて15%強となった緑の党や、4%上げて16%弱となった左派党との連立を模索するとみられている。
ドイツでは総選挙を来年に控えており、これでAfDが連邦レベルでも議席を獲得する可能性が高まったとみられている。