最新記事

自動車

自動車はどこまで自動化すれば自動運転車になる?

2016年8月31日(水)10時08分
キャスリーン・ロー・ホイク ReadWrite[日本版]編集部

自動走行の道は遠く果てしない

 遅かれ早かれ、自動車の主な機能があなたの手から離れていくことになることは、多くのメーカーが認めるところである。しかし、我々が今日知る運転の自動化とは、将来登場が予想されている完全に自動に制御された自動車と比べてどのようなものなのだろうか?

 アメリカ国家交通安全協会(NHTSA)は、自動車の自動化レベルを非自動のものから完全自動のものまで5つに分類している。

 Googleは、2020年までには完全自動化したプロトタイプカーが登場すると言っている。競合にあたるテスラも同じように言っており、またNHTSAのレベル2をすでに達成しているとのことである。

 ボルボの衝突回避技術のシニアリーダーであるトレント・ヴィクター氏は、完全自動化一歩手前と言えそうな「レベル3の自動運転は安全ではない」と述べている。それというのも、運転を任せきりにしてメールやニュースをスマートフォンでチェックすることに夢中になってしまうドライバーが、自動車から突然通知を受けて瞬時に自力で危機を回避するというのは現実的ではないためだ。

 最近Uberと手を組み新たに3億ドルの投資をおこなうと発表したボルボは、2017年に試用テストに入ると言われている無人運転車はレベル4のものになるとコメントしている。

【参考記事】死亡事故のテスラは「運転支援」機能搭載で自動運転車ではなかった

 将来自動車選びの基準の一つとして「自動化レベル」が加わるだろう。複雑かもしれないが、このレベルをしっかり把握しておかないと命を失いかけないので、あらためて1つずつ確認していこう。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起

ワールド

トランプ氏、ウクライナ戦争終結へ特使検討、グレネル

ビジネス

米財務長官にベッセント氏、不透明感払拭で国債回復に
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…
  • 10
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 5
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中