最新記事

ペット

飼い主留守でも猫まっしぐらなペット自動エサやり機 ネット接続の失敗と教訓

2016年8月23日(火)18時30分
ケイト・ローレンス ReadWrite[日本版]編集部


 

「コネクテッドペット」の登場


お前はニャに者? 顔認識で猫を見分けて、どの猫がどのくらい食事したのか確認できる自動エサやり機

 ウェアラブルやコネクテッドデバイスが当たり前の時代において、コネクテッドペットの存在は真新しいものではないだろう。飼い主はペットの健康状態や何を欲しているかについて、より詳しく知ることができるようになっている。

 かつてのエサやり機はデジタル化されたものに取って代わられ、単にエサと水を定期的に与えるだけでなく、ブランドによってはその消費量をチェックして残りが少なくなれば通知を出したり、ペットの写真や動画を撮ったり、携帯やノートPCを使っての会話や、画像認識技術を使ってペットのことを見分けたりもできるようになった。なかには、RFIDタグを使ってペットがエサを横取りするのを防ぐ機能をもつものまである。

 市場にはペット関連の製品が溢れかえっており、この記事を書いている時点でKickstarterには150以上の投資を求めるプロジェクトが存在する。しかし、今週の技術的障害で、ペットたちが危機にさらされる可能性にあまりにも目が向けられていなかったことがあらわになってしまった。


Petnetの失敗から学べること

「インターネットはバカと暇な奴ばかり」という言葉を耳にしてからだいぶたつが、Twitterでは多くの人々が今回の件についてこの言葉を当てはめている。インターネットの接続性やWiFi、家の停電から再起動が必要になるケースなど、コネクテッドデバイスのハードウェア設計で起こりうる障害について考えておくことは必須である。これらのケースは想定されておくべきことであり、システム障害の可能性、あるいはインターネットの接続性の失敗についても、最悪のケースを設計段階で考えておき、いざというときはバックアップしておいたスケジュールをローカルで参照できるようにするなどの備えがなければならなかったはずだ。
 

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

韓国尹大統領に逮捕状発付、現職初 支持者らが裁判所

ワールド

アングル:もう賄賂は払わない、アサド政権崩壊で夢と

ワールド

アングル:政治的権利に目覚めるアフリカの若者、デジ

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    感染症に強い食事法とは?...食物繊維と腸の関係が明…
  • 5
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 7
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 8
    フランス、ドイツ、韓国、イギリス......世界の政治…
  • 9
    本当に残念...『イカゲーム』シーズン2に「出てこな…
  • 10
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 6
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中