大ヒット映画『ニモ』の続編は、陽気なドリーのディープな過去
2016年7月15日(金)16時00分
ハンクとドリーが行く先々で引き起こす騒動は、少しばかりワンパターンな印象を受けるかもしれない(12歳以下の子供は大喜びだろうけれど)。
そんな滑稽なドタバタシーンでも、『ファインディング・ドリー』は中核的なテーマを見失わない。それは自分のルーツを知りたい、自分が一番愛する人にもう一度会いたいという、極めて人間的な欲求だ。
映画の結末は明かさない。ただし、故郷に帰りたいというドリーの衝動には理由があったこと、生まれながらの障害があっても(ある意味で障害があったからこそ)ドリーは目標を達成できたということだけは言っておこう。
ドリーの強い意志が、映画館を出た私たちの心をウキウキさせてくれるのは間違いない。
≪映画情報≫
FINDING DORY
『ファインディング・ドリー』
監督/アンドリュー・スタントン
声の出演/エレン・デジュネレス
アルバート・ブルックス
日本公開は7月16
© 2016, Slate
[2016年7月19日号掲載]
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