【写真特集】アメリカ国境に広がる過酷で非情な世界
水(2014年)
危険な砂漠を越える不法移民のため、人道支援団体が各地に水を置く(カリフォルニア州キャレキシコ)
くたばれアメリカ(2013年)
柵の合間からは、アメリカ側とメキシコ側でまったく違う世界が見て取れる(アリゾナ州ノガレス)
薬莢のピニャータ(2014年)
ギレルモ・ガリンドは中南米伝統のくす玉「ピニャータ」の形をしたマラカスを、金属製のボールと薬莢で表現
サパテロ(2014年)
ガリンド作のハンマー式ドラムには移民の靴や手袋、国境警備隊のタイヤや標的が使われている
撮影:リチャード・ミズラック
1949年、米ロサンゼルス生まれ。同世代の中で最も影響力の大きい写真家の1人。人間の侵入によって破壊され変容したアメリカ南西部の砂漠を記録した『デザート・カントス』など多数の著作がある。本作は最新写真集『ボーダー・カントス』(米アパチャー社刊)からの抜粋
Photographs from "Border Cantos" (Aperture) by ©Richard Misrach. Courtesy Fraenkel Gallery, Pace/MacGill Gallery, and Marc Selwyn Fine Art; Instruments by ©Guillermo Galindo and Richard Misrach
<本誌2016年5月17日号掲載>