ギリシャ債務合意、ラガルドの剛腕がIMF動かす
2016年5月31日(火)10時55分
こうした点に関して一部のIMF当局者は合意成立後に記者団に対して、ギリシャへの追加融資の実行には必要な条件を満たす必要があると指摘した。
しかし複数のユーロ圏当局者は、末端の職員がどう考えようと、ラガルド専務理事が深夜の電話会談でトップレベルの言質を与えており、IMFの支援枠組みへの参加は確実だとみている。
ある欧州筋は「真の実力者はラガルド氏だ」と話した。
複数のEU当局者は、今回の合意はラガルド氏が日本で20―21日に開かれた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議でユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長やショイブレ財務相と会談した際に事実上決まっていたとみている。
別のユーロ圏当局者は「IMFは支援枠組みに参加すると考えている。参加前には秋に可能な手立てについて集中的に話し合う必要がある。しかし大丈夫なはずだ」と話した。
(Jan Strupczewski記者)
[ブリュッセル 27日 ロイター]
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