パナマ文書の情報提供者、沈黙破り声明文を発表
南ドイツ新聞は1年以上を費やし、他の報道機関や国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)とともに、膨大な量のパナマ文書を分析した。
同紙は6日、「匿名の情報提供者『ジョン・ドウ』がSZに声明文を送付」として声明文を紹介。声明文は、情報提供者による行動の説明、あるいはアクションを求める訴えとして読むことができるとしている。
提供者はリークが「エリートによる不正」に関して論議を呼んだことは歓迎しつつ、十分な行動が取られていないと強調。「はっきり言うが、私はいかなる政府や情報機関で、正規・非正規を問わず、一度も働いたことはない」と明言した。
また、提供者は銀行、金融規制当局、税務当局、裁判所、法律専門家に対して批判的であり、メディアに関しては、いくつかの主要報道機関にパナマ文書の提供を申し出たが、断られていたことを明らかにした。
「各々の怠慢による影響は、まさに倫理基準の衰退を意味し、最終的にはわれわれがいまだに資本主義と呼ぶ新たなシステムにつながる。だがこれは、経済的奴隷であることと同じだ」
提供者は、「安価で際限のないデジタル保存と高速のインターネット接続」が、所得不平等と闘う革命の電子化に役立つはずだと声明文を締めくくっている。