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北朝鮮金正恩、党大会で核実験・衛星打ち上げ「前例のない成果」と賞賛
国営通信は鉱工業生産で目標の144%、発電は110%を達成と自画自賛するも実数は触れず
5月6日、北朝鮮・平壌で、第7回朝鮮労働党大会が開幕した。党の最高指導機関である党大会の開催は、故金日成主席時代の1980年以来36年ぶり。写真は労働党本部で撮影(2016年 ロイター/Damir Sagolj)
北朝鮮の金正恩第1書記は6日、36年ぶりに開かれた朝鮮労働党大会で演説、核実験や衛星打ち上げで「前例のない成果を上げた」と称賛した。
国営テレビが6日遅くに放送した画像では、金正恩氏はダークスーツに灰色のネクタイ姿で現れた。
金正恩氏は「第7回党大会開催の今年、初の水爆実験や、地球観測衛星『光明星4号』打ち上げで、軍と人民が偉大な成功を収めた」と演説した。
韓国の聯合ニュースによると、国営ラジオは「(党大会では)革命での最終勝利をもたらす、すばらしい青写真が明らかになる」と伝えた。
朝鮮中央通信(KCNA)は、鉱工業生産で目標の144%、発電は110%を達成したとして、「奇跡のような結果」と評価した。ただ、実際の目標については触れなかった。
中国外務省の洪磊報道官は記者会見で、北朝鮮が国家発展の重要段階にあるとの認識を表明した。
その上で、「北朝鮮が国際社会の声に耳を傾け、北東アジアの持続的な平和、安定をともに維持できるようになることも期待している」と述べた。
海外の北朝鮮専門家は、金第1書記が核開発と経済建設を同時に進める「並進路線」を正式に宣言し、権力基盤のさらなる強化を目指すとみている。
党大会取材のために招かれた外国メディアは、「4・25文化会館」内に入ることを許されなかった。石造りのこの建物は労働党の赤い旗で飾られており、ここで数日間にわたり党大会が開かれるとみられる。
*内容を追加しました。