共和党予備選はNY州圧勝でトランプに弾み、クルーズは決選投票へ期待
ブッシュ前政権下でホワイトハウスの報道官を務めたアリ・フライシャー氏は「共和党に関しては2つの疑問が残っている。トランプ氏がクリーブランド(での全国大会)までに代議員の過半数を獲得するかどうか。そして、もしできなくても過半数にどの程度近づくかだ」と指摘。
「ニューヨーク州の予備選は彼に勢いを与えたが、答えが出るまでには数週間かかるだろう」と語った。
APによると、トランプ氏は代議員95人のニューヨーク州予備選で、少なくとも89人の代議員を獲得した。ケーシック知事は少なくとも3人を獲得、クルーズ氏はゼロだった。
民主党はクリントン氏が勝利
民主党はクリントン氏がニューヨーク州予備選で勝利したことで、サンダース氏の巻き返しはほぼ不可能な情勢となった。
APによると、同州の代議員291人のうち、クリントン氏は少なくとも175人を獲得。サンダース氏の獲得数は106人程度となった。
サンダース氏は7月25日に始まる民主党の全国大会まで戦うと表明している。
民主党のストラテジスト、ジム・マンリー氏は、クリントン氏について、左派的な選挙公約を掲げるサンダース氏の支持者を取り込む作業と同時に、最終的な共和党候補との戦いに焦点をシフトさせるという難しい課題に直面していると指摘。
「彼女にはリスクがある。左派に傾倒し過ぎれば、重要となる無党派層の反発を招く恐れがある」と語った。
(Emily Flitter記者、Luciana Lopez記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:加藤京子)