「カリスマ」鈴木会長退任で揺れるセブンHD、新体制の方向見えず
2016年4月10日(日)13時47分
同社としては、新体制作りを急ぎ、市場が持つ変化への期待をつなぎ留めなければならない。関係筋によると、同社は、5月末の株主総会に間に合わせるためにも、19日の通常の取締役会で決議することをめどに、辞任する鈴木会長の後任を含むホールディングス、セブンイレブンなどグループの新体制作りを急ぐという。
8日、7&iHD株は前日比3.7%上昇して取引を終えた。混乱が長期化しないとの期待感や7日に発表した業績予想が評価されたという。
内藤証券投資調査部長の田部井美彦氏は、「競争が激しいコンビニエンス業界のなかで、商品展開力を強め既存店売上をしっかりと積み上げていくということが、株価には一番影響を及ぼす」とする一方、「鈴木氏が、このための施策をいつまでも続けられるという訳でもない」と指摘。カリスマながら、高齢だった鈴木氏の存在というリスクが消えたことも株価にポジティブに作用したとみている。
(清水律子 取材協力:浦中大我 長田善行 編集:北松克朗)
[東京 8日 ロイター]
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