米ベスト・バイ、通期業績予想引き下げ 家電需要の低迷で
米家電量販大手ベスト・バイは26日、通期の業績予想を引き下げた。2021年11月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
Juveria Tabassum
[26日 ロイター] - 米家電量販大手ベスト・バイは26日、通期の業績予想を引き下げた。テレビやホームシアターなど高額な家電製品に対する需要の低迷で、ホリデーの買い物シーズンが低調になるとみられる。
通期の既存店売上高の見通しは前年比2.5─3.5%減。従来は1.5─3.0%減としていた。調整後1株当たり利益目標の上限も引き下げた。
第3・四半期決算の米国での既存店売上高は前年同期比2.8%減と、市場予想0.85%減よりも大幅に減った。1株当たり利益は1.26ドルと、LSEGがまとめた市場予想1.29ドルを下回った。
コリー・バリー最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会議で「セール催事がない期間の需要減は予想していたが、影響は想定以上だった」と指摘。ターゲット幹部による今年の販促への反応がこれまでよりも大きかったとのコメントと符合する形となった。
インフレ圧力は緩和されたものの、顧客は高額な家電や衣類、家具への支出には引き続き慎重で、販促イベントを待つ傾向が続いている。
一方、資金力のより大きいアマゾン・ドット・コムやウォルマートは堅調な販売を見込む。
ウォルマートは高所得世帯からの需要の伸びなどから通期業績見通しを引き上げるなど、年末商戦を巡って優勝劣敗が鮮明になるとの見方が強まっている。