トランプに勝てるのはクリントンよりサンダース?
ヒラリーに大差をつけられながらもサンダースがまだまだ諦めていない理由
支持者熱狂 調査では、サンダースは両党の候補者のなかで一番人気が高い Mike Blake-REUTERS
社会民主主義者のバーニー・サンダース上院議員は、クリントンに勝つことをまだ諦めていない。
先週末のワシントン、ハワイ、アラスカでの圧勝が、バーニー・サンダース陣営の沈滞ムードを吹き飛ばした。「サンダースは終わった、という報道はひどく誇張されている」と、サンダース陣営のキャンペーン・マネジャーであるジェフ・ウィーバーは週明けに語った。「われわれは勝つために選挙運動を行っており、そのための道はある」
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そうかもしれない。サンダースは3月26日、クリントンの20人に対して55人の一般代議員を獲得した。
サンダースのこの勝利は、焼け石のように見えるかもしれない。獲得代議員数でのクリントンとの差は、まだ260人以上。「特別代議員」(どの候補者でも自由に支持できる民主党幹部)では500人近い差があるからだ。
トランプに勝てるのはサンダース
しかしサンダース陣営は、大統領選本戦で共和党候補に勝てる民主党候補は誰か、という世論調査で、サンダースがクリントンに上回っているという点と、最近のサンダースの躍進とを考え合わせれば、特別代議員もクリントンから乗り換えると期待している。
「ドナルド・トランプと対等に戦えるのはクリントンではなくサンダースだ」と、サンダース陣営で世論調査を担当するベン・タルチンは述べる。
ここ数カ月間で、「ドナルド・トランプと本選を戦うのにふさわしい候補は、クリントンではなくサンダース」ということを示す「一貫したパターン」が調査に表れてきている、とタルチンは付け加える。「両党の全候補の候補のなかで今いちばん人気なのはサンダースだ」
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たしかに、各種世論調査を集計して平均値を出す「ハフポスト・ポールスター」によると、クリントンとトランプの両者とも、「支持しない」割合が「支持する」割合を上回っているのに対し、サンダースは「支持する」が上回っている。
たとえ特別代議員の支持がなくても勝利の道はある、と選挙参謀のタッド・レビーンは言う。一般代議員の獲得数でクリントンを追い越すには、後に残る州の大半で勝たなければならないが、「われわれは大差で勝つつもりだ」と自信を見せた。
ヒラリー支持のピークは過ぎた
クリントンの大勝は南部に集中している一方で、サンダースは多様な州を手中に収めている。これが意味するのは、クリントンは「明白な最有力候補」かもしれないが、トランプとの熾烈な本戦を耐え抜く力ではサンダースに及ばない可能性があるということだとレビーンは言う。つまり、クリントンの「弱い候補者」としての側面が浮かび上がってきているというのだ。
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「後になって振り返ると、クリントンへの支持は3月15日のスーパーチューズデーのときが頂点だったことがわかると思う」とレビーンは言う。