最新記事

米大統領選

テッド・クルーズに「5人の不倫相手」はトランプの罠?

共和党の大統領候補指名を争うトランプとクルーズの妻や性スキャンダルをめぐる中傷合戦が泥沼化

2016年3月28日(月)17時44分
テイラー・ウォフォード

災難 トランプとの中傷合戦に巻き込まれていくクルーズ Mark Kauzlarich-REUTERS

 米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走るドナルド・トランプは先週末、同じく共和党から出馬しているテッド・クルーズが5人の相手と不倫をしたというタブロイド紙の報道の真偽は「まったく知らない」「私は何も関係ない」と語った。

 クルーズは、このわいせつな記事をトランプとその「手下たち」の仕業とし、もしトランプが共和党の大統領候補になっても支持しないと匂わせた。

「こんな記事はクズ以外の何物でもない」と、クルーズはフェイスブックに投稿し、さらにこのスキャンダルの裏で糸を引いているのはトランプだということを匂わせた。トランプは「ナショナル・インクワイアラーに友人がいて、政界にも手下がいる」と、クルーズは言う。「しかも手段を選ばない」

【参考記事】性スキャンダルはオバマの「生みの親」

 クルーズは、記事は「完全なでっち上げ」で、彼と妻のハイディ、そして2人の娘に対する侮辱だと非難。「ドナルド・トランプの恥ずべき態度は大統領職にふさわしくない」と訴えた。

 クルーズにとってインクワイアラーの記事は我慢の限界で、トランプとの付き合いはこれきりかもしれないと言う。「私には、妻や子供を傷つける人間を支持する趣味はない」と、NBCの取材に答えた。トランプが共和党候補になったら支持するべきだという圧力もあるのだが。

 クルーズとトランプとの間の中傷合戦はここへきて激しさを増している。先週火曜にはトランプがクルーズに「お前の妻の秘密をばらすぞ」と言った。クルーズ支持の政治資金管理団体スーパーPACが、トランプの妻メラニアが以前撮ったヌード広告を暴露したことへの報復だ(この団体はクルーズとは直接関係はない)。クルーズはトランプには「品がない」と反撃。するとトランプは、顔をしかめて醜いハイディと美しくセクシーなメラニアの顔写真を並べたツイートを投稿した。

【参考記事】トランプ「お前の妻の秘密をばらす」とクルーズを脅迫

不倫記事の黒幕はトランプ?

 クルーズの不倫記事を書かせたのはトランプ陣営ではないか、という憶測もある。ニューヨーク誌のライター、ガブリエル・シャーマンによると、トランプとナショナル・インクワイアラーのデービッド・ペッカーCEOは懇意の仲。また、トランプ陣営が共和党のライバルについてネガティブな記事を書かせたのはこれが初めてではないという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB、米関税による経済や物価影響を議論 3月理事

ビジネス

ステランティス、米工場で900人一時解雇へ 関税発

ビジネス

米貿易赤字、2月は6.1%縮小 前倒し購入で輸入は

ビジネス

米新規失業保険申請6000件減の21.9万件、労働
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 2
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のために持ち込んだ?
  • 3
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 6
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中