「トランプ話法」のレトリックに隠された功罪
ロイターがこの演説の映像をニューヨーク市立大学ハンター校で公共政策を受講する学生グループに見せたところ、これに続くトランプ氏の次の言葉が何であったはずかという点で意見が割れた。
政治学と哲学を学ぶ学生は、未完で終わっているトランプ氏の見解を「彼らには、われわれがこれほど知的に劣っているとは信じられないだろう」であると推測。
やはり政治学を学ぶもう1人の学生は、「仕事上の取引があるのだから、中国人はトランプ氏に反対できるはずがない」と解釈した。
もっとも、こうしたレトリックを活用しているのはトランプ氏だけではない。
昨年9月に行われた「ローリングストーン」誌のインタビューで、トランプ氏はフィオリーナ氏の容貌をあざけってこう言った。「あの顔を見てみろ。誰が投票するだろうか。あれが次の大統領の顔だと想像できるか」
一部の読者には、「フィオリーナ氏は醜い」とトランプ氏は考えているということが伝わった。しかしトランプ氏は後にそのような趣旨ではないと否定した。
フィオリーナ氏の側でも、やはり彼女なりのレトリックで反撃した。「国中の女性がはっきり聞き取っている。トランプ氏が何を言おうとしたかを」と。
(Emiliy Flitter記者)(翻訳:エァクレーレン)