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ユーロ圏インフレ率、大幅な2%割れに警戒を=ポルトガル中銀総裁
2024年11月26日(火)19時59分
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁(写真)は26日、米国の新たな関税など経済リスクが積み重なる中、ユーロ圏のインフレ率がECB目標の2%を大きく下回る水準に戻らないよう警戒する必要があると述べた。2021年撮影。(2024年 ロイター/Pedro Nunes)
[リスボン 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は26日、米国の新たな関税など経済リスクが積み重なる中、ユーロ圏のインフレ率がECB目標の2%を大きく下回る水準に戻らないよう警戒する必要があると述べた。
総裁は会合で、欧州経済は事実上停滞しており地政学面などでの「下振れリスクが蓄積している」とし、米国の関税方針は「欧州にとり良いニュースではない」と語った。
その上で「欧州の金融政策はインフレ率を(ECB中期目標の)2%にまで引き下げることで大きな成功を収めた」と指摘。「現在インフレ率は2%の目標に収束している。インフレ高進前の10年間は0.8%で目標を大きく下回っており、これを繰り返さないよう注意する必要がある」と述べた。