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欧州経済

独仏の中銀総裁がユーロ圏共通の財務省設立を共同で提唱

持続的な成長をもたらすことができないECBに代わる新たな経済政策の枠組みが必要と強調

2016年2月8日(月)11時04分

2月8日、ECB理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁とビルロワドガロー仏中銀総裁は、南ドイツ新聞に共同で寄稿し、ユーロ圏は共通の財務省設立など統合を深化させ、持続的な経済成長を実現する必要があると訴えた。写真はユーロのコイン、ゼニツァで2015年5月撮影(2016年 ロイター/Dado Ruvic)

 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁とビルロワドガロー仏中銀総裁は8日付の南ドイツ新聞に共同で寄稿し、ユーロ圏は共通の財務省設立など統合を深化させ、持続的な経済成長を実現する必要があると訴えた。

 両総裁は「岐路に立つ欧州」と題した論説で、ECBは金融政策によりユーロ圏経済を支援してきたが「持続的な成長をもたらすことはできない」と指摘した。

 ユーロ圏は構造改革のための確固たるプログラムや野心的な財政・投資同盟、より優れた経済政策の枠組みが必要と強調した。

 「加盟国の主権とユーロ圏の一体性が非対称的であるため通貨同盟の安定が脅かされている」とし「統合を強化することがユーロ圏への信頼を回復するための明白な手段だ」と指摘した。

 その上で域内共通の財務省や独立した財政監視機関、政治的判断を下せる強力な組織が必要と訴えた。

 

[ベルリン 8日 ロイター]


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