自国が参加する可能性のある戦争について、中国の国営メディアが論説で公然と述べるのはこれが初めてではない。タカ派色の濃い政府寄りの新聞、文匯報は昨年、「今後50年間に中国が確実に戦う6つの戦争」について論じた記事を掲載した。
それによれば、南沙諸島(数カ国が領有権を主張)とスカボロー礁(フィリピンが領有権を主張)周辺などの海域を中国が「再征服」するための戦争は2025年から30年まで続く見込みだという。この論調からすれば驚くには当たらないが、同紙は尖閣諸島をめぐる争いは2040年までに戦争に発展すると予想している。