ロシアのGDPの8%近くを占め、国家歳入のかなりの部分を占めるガスプロムの収入が減る意味は大きい。ロシアにとっては「ガスプロムのほうがクリミアより重要」と考えているはずだと、コルチェムキンは指摘する。
それでももしロシアがガス供給を止めることになれば、EUがウクライナへの支援を行うだろう。「短期的には、欧州委員会は複数のガス供給のルートを使ってウクライナを支援する用意がある。EU加盟国らのガスを、現在のポーランドどハンガリーに加えてスロバキア経由でもできるだけ早く運べるようにする」と、同委員会は表明した。