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捕鯨

あの業界が注目するシーシェパードの今後

2011年4月1日(金)15時02分
知久敏之(本誌記者)

 オーストラリアから見れば南極海の英雄、日本から見ればエコテロリストの反捕鯨団体シーシェパードはこのまま姿を消すのか?

 アメリカのある業界で、彼らの今後に関心が高まっている。

 先月日本政府はシーシェパードの妨害行為を理由に、南極海の調査捕鯨をシーズン途中で打ち切ると決定。代表のポール・ワトソンは「クジラにとって偉大な勝利の日だ」とサイト上で高らかに勝利宣言した。

 そんなシーシェパードの今後に興味津々なのは、アメリカのテレビ業界。グループに密着取材しているドキュメンタリー番組『鯨戦争』は、毎回140万人が見る人気番組で、今年6月から第4シーズンが放送される予定になっている。

 今後調査捕鯨を続けるかどうか日本政府は明らかにしていないが、オーストラリアのメディアは「妨害行為を口実に日本は南極海の調査捕鯨から撤退する」という見方を紹介している。ワトソンは日本が調査捕鯨をやめれば今年で番組は終了すると話しているが、放送しているケーブル局アニマルプラネットをはじめ周囲は納得していない。和歌山県のイルカ漁が次の標的になるという憶測まで出ている。

[2011年3月 9日号掲載]

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