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惨事国際政治を大きく変える惨事は
日本の原発事故、サウジアラビア軍のバーレーン派遣、リビア反体制派の苦境……国際関係にも激震が走る
政治も変える 日本の地震と原発事故の影響は大きい(煙を吐く福島第一原発3号炉、3月14日) Reuters
今朝のニュースで興味を引かれたものを以下に挙げる。
1)ますます危機的様相を呈してきた日本の原子力発電所の事故
2)サウジアラビアやアラブ首長国連邦が共同でバーレーンに軍を派遣。バーレーンの反体制デモを鎮圧するためだが、地域紛争の引き金になりかねない。
3)反体制派がカダフィ政権の反攻に押されて劣勢に立たされているリビア情勢
4)アメリカの統治システムに対するアメリカ人の信頼が35年ぶりの低水準になっていることを示す世論調査
5)P・J・クラウリー米国務次官補(広報担当)の辞任。クラウリーは、内部告発サイト「ウィキリークス」に機密を漏らした疑いの陸軍上等兵を拘束し訴追している国防総省の手法を批判し、責任を取らされた。
ブログに書くべき話には事欠かない一日だ。だが今日は幸い、退屈な学会で窓もなくWiFiもない部屋に一日中缶詰めだった。今週は、国際関係学会の年次総会もある。
なので、代わりに読者の皆さんにお尋ねしよう。今から5年後に振り返ったとき、上に挙げた事件のうち、世界の政治に最も大きな影響を与えるものはどれだと思うか。
私は日本の地震だと思う。自信はまったくないのだが。
Reprinted with permission from Daniel W. Drezner's blog, 16/3/2011. © 2011 by The Washington Post Company.