アン王女は、なぜ母・エリザベス女王の国葬で「安堵」を覚えたのか?...最新ドキュメンタリー公開とイギリス王室
Why Queen Elizabeth's Daughter Felt 'Relief' at Monarch's Funeral
1969年には、エリザベス女王とエディンバラ公フィリップ殿下がドキュメンタリー映画『ロイヤル・ファミリー(Royal Family)』の撮影に1年間密着されていたことがあるが、王室がその著作権を保持しているため、再放送ができないという。
また、女王はその後も多くの密着ドキュメンタリーの撮影に応じており、1992年には再びドキュメンタリー『エリザベスR(Elizabeth R)』で1年間の撮影に応じ、2007年には5エピソードからなるシリーズ『モナーキー:王室の仕事(Monarchy: The Royal Family at Work)』のために取材を受けている。
そしてこれに続く形でチャールズ国王の次男ヘンリー王子も2022年12月にNetflixで「ハリー&メーガン」を独自にリリースしている。
今回、BBCがドキュメンタリー「チャールズ3世:戴冠の年」を王室の伝記作家ロバート・ハードマンと共同制作したことについて、王室専門家のリチャード・フィッツウィリアムズは本誌に次のように語った。
「チャールズ国王が即位した最初の年に関するドキュメンタリーは、戴冠式やそのリハーサルなどユニークな映像を含むものと思われます。それは歴史的記録の重要な一部分となるでしょう。そして、イギリス王室にとっては優れた広報活動となるでしょう。世界200カ国から100人を超える国家の代表者たちに関する歴史的な史料ともなります。これは特に興味深いです」
そして次のように続けた。
「この番組は一般市民に王室の日常活動や女王逝去後の出来事とその調整を垣間見る機会ともなります。私たちイギリス人は他に類を見ないほど注目されている王室を持っていますが、その報道の多くはゴシップであり、憶測です。しかし、今回の番組はイギリス国内だけで1800万人が視聴した戴冠式の未公開映像を含む、貴重なドキュメンタリーです。これは世界中の視聴者をも惹きつけるでしょう」