「メーガン大統領になりたい」?...たびたび政治に色気を出してきたが、有権者は総スカン
Meghan’s Political Ambitions
9月、メーガンはヘンリーが設立した傷病兵や退役軍人のための国際スポーツ大会「インビクタス・ゲーム」に出席した(ドイツ・デュッセルドルフ) CHRIS JACKSON/GETTY IMAGES FOR THE INVICTUS GAMES FOUNDATION
<大物政治家ダイアン・ファインスタインの後釜を狙っていたと言われるが、後任に指名されなかったメーガン妃。2024年の米大統領選挙に関与すると言われるが...>
メディアの予想は外れ、9月に死去したダイアン・ファインスタイン上院議員(民主党)の後任にメーガン妃が指名されることはなかった。
だが2024年のアメリカ大統領選にメーガンが何らかの形で関わるのではないかとの臆測は、飛び交っている。
サセックス公爵夫人ことメーガンはイギリス王室を離脱して数カ月後の2020年8月、米大統領選に向けてアメリカ人に投票に行くよう呼びかけて、反ドナルド・トランプの姿勢を示した。
これをきっかけに政界進出の噂が世間をにぎわせ、上院議員への指名から大統領選出馬まで、さまざまな可能性が取り沙汰されてきた。
本人が出馬の意向を明らかにしたことは一度もない。だが有給育児休暇の制度化を連邦議会に働きかけたことを考えるなら、政治的な活動を少なくとも視野に入れたことはあるようだ。
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政治家に転身するなら、まず問うべきは共和党支持層を敵に回す覚悟があるかどうかだと、レピュテーション・マネジメント・コンサルタントのエリック・シファー会長は指摘する。同社は有名人のイメージ戦略に強いコンサルティング会社だ。
「メーガンは目標を決める必要がある」と、シファーは言う。
「万人受けするイメージを構築したいのか。それとも国民の半分を敵に回しかねない立場を選ぶのか。セレブが特定の大統領候補への支持を表明すれば、対立候補に強い思い入れのある層に嫌われるリスクがある」。
もともとヘンリー王子とメーガンの夫妻は政治的分断を超えて人気があった。だが今年1月にヘンリーの自伝『スペア』が発表されるとバッシングが起きて、人気が凋落。民主党支持者の間では人気が回復したが、共和党支持者の間では今も低迷している。
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9月に本誌がコンサルティング会社レッドフィールド&ウィルトンに調査を依頼したところ、20年の大統領選でトランプに投票した人の45%がメーガンに「好感を持っていない」と答えたのに対し、「好感を持っている」とした人は25%で、正味の好感度はマイナス20だった。
一方、ジョー・バイデンに投票した有権者でメーガンに「好感を持っている」と答えた人は41%、「持っていない」は24%で、正味の好感度はプラス17。つまり共和党支持層と民主党支持層では、正味の好感度に37ポイントの開きがある。