「メーガン大統領になりたい」?...たびたび政治に色気を出してきたが、有権者は総スカン
Meghan’s Political Ambitions
肩書も問題だ。非公式な形であれメーガンが今以上に政治の世界に踏み込めば、王室の称号を剝奪せよとの声が保守派から上がるだろう。
米メディアは彼女をメーガン・マークルと呼び習わしているが、正式名称はサセックス公爵夫人メーガンで、名字はない。20年に彼女が「私たち皆が必要とし、享受するに値する変化」を求めて大統領選への投票を呼びかけたときも、称号についての反発が沸き起こった。
地方レベルで下積みを
保守系シンクタンク、ヘリテージ財団のマーガレット・サッチャー自由センターは6月、ヘンリーが自伝で違法薬物の使用を認めたことを問題視し、彼の入国記録の開示を要求した。
センター長のナイル・ガーディナーは「サセックス公爵夫人がアメリカの政治活動に関わるのは間違っている」と、断言する。
「公務を退いても、彼女は英王室の一員で称号の保持者だ。政治家として活動するなら称号を捨てるか、王室が称号を剝奪するべきだ。バイデンや民主党議員を表立って支援すれば、剝奪を求める声はエスカレートする。王室の人間が政治活動をすべきではない」
妻の政治活動を公の場でサポートすれば、ヘンリーもまたサセックス公爵のみならず、「王子」の称号まで放棄するよう圧力をかけられるかもしれない。
「メーガンはアメリカ国籍だが、イギリス人のヘンリーがアメリカの政治に関与するのは言語道断。政治に関わるなら称号を捨てるべきだ」と、ガーディナーは言う。
一方シファーは、米国民は称号を気にしないと予想する。
「アメリカ人は肩書に左右されないだろう。私たちが注目するのは候補者の自信、好感度、そして本気で国民を支え、重要な問題のために戦う意欲があるかどうかだ。メーガンが環境保護、メンタルヘルスの重要性、若者の支援、平等の実現に長年尽力してきたことはアメリカではよく知られている」
だが選挙に出馬すれば共和党との対決が待っている。対立候補も保守系の論客もメディアも、ここぞとばかりに夫妻のスキャンダルを蒸し返し攻撃するはずだ。