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「私の出番じゃない」...映画『リトル・マーメイド』の海の魔女アースラを引き受けた理由とは?

“I know her in my heart”

2023年06月24日(土)09時15分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)

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COURTESY OF DISNEY

――歌に挑戦した気分は?

怖いってもんじゃなかったから、ボーカルコーチのエリック・べトロにしごいてもらった。それで彼に「君はメリッサとして歌おうとしている」と言われて、気付いた。アースラになり切って歌ったら、初めて「彼女の居場所が分かった」って思えた。

――ドラァグへの解釈を役にどう生かした?

アースラはアウトサイダー。ドラァグもそんな感じ。世間の規範に収まらないのは承知で、そんな自分を受け入れている。そこを肝に銘じて演じた。他人の望みに自分を合わせるなんて、冗談じゃない。

――アースラを主人公にした映画があったらいいのに。

あの(悪人の)硬い殻を割って、生身の彼女を解剖したら面白いでしょうね。あんなふうにいつも疎外され、誤解されてばかりいたら、誰だって完全に壊れてしまう。

壊れたくなければ、あんなふうに硬い殻をかぶって素顔を隠し、自分で築いた牢獄に閉じ籠もるしかない。そんな彼女の真の姿を探れば、すごく心に響く作品ができると思う。

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