最新記事

セレブ

あの「悪魔」の熱愛報道に、なぜだか全米がキュンとする

Anna & Bill, Actually?

2023年05月18日(木)13時50分
ヘザー・シュウィドル(スレート誌記者)
アナ・ウィンター,ビル・ナイ

METガラのレッドカーペットを仲むつまじく歩いたウィンター(左)とナイ ANGELA WEISSーAFPーGETTY IMAGESーSLATE

<『プラダを着た悪魔』の鬼編集長のモデルとされる「VOGUE」のアナ・ウィンターが、METガラに仲良く一緒に登場したのは俳優ビル・ナイ。「大人の交際」説が再燃中>

映画にもなった小説『プラダを着た悪魔』で主人公をいびりまくったファッション誌の鬼編集長が熱愛中? しかもお相手は、あの『ラブ・アクチュアリー』の俳優ビル・ナイ?

5月1日にメトロポリタン美術館で開催されたMETガラはモードの祭典らしく、奇抜なファッションには事欠かなかった。歌手のドージャ・キャットは特殊メークで猫になり切り、リル・ナズ・Xは全身にシルバーのペイントを施して乗り込んだ。

だが話題をさらったのは1組のカップルだった。アナ・ウィンターとビル・ナイが初めて一緒にレッドカーペットに登場し、これにインターネットが沸いたのだ。

イギリス出身のウィンターは米ヴォーグ誌の名物編集長でガラの主催者、ナイはイギリス人の俳優で、2人は共に73歳。そんなカップルが愛されない理由があるだろうか。

衝撃のツーショットというわけではない。

2人は古い友人で、交際は前からささやかれてきた。2021年、ウィンターが赤いバラを手にしたナイとローマで食事をしているところを撮られると、噂は一気に盛り上がった。以来ファッションショーやナイの主演作『生きる LIVING』のプレミア上映に同席する姿が、タブロイド紙をにぎわしている。

だが交際を認めてはいないから、2人が連れ立ってガラに現れるとメディアは「ビル・ナイ、氷の女王のハートを溶かす」「パワーカップル誕生か?」と書き立てた。

ウィンターの匿名の友人によると彼女はニューヨーク・ポスト紙の取材に対し、2人とも報道に「浮き浮きしている」と語ったそうだが、ナイ側は改めて交際を否定した。

いずれにせよ大きな注目を集めるイベントに誰かを伴って出席すれば、それだけで1つの意思表示になる。メディアの力を知り尽くしたウィンターのこと、ツーショットに世間がどんな印象を持つか予想しなかったはずはない。

年相応の交際は好感度大

なぜ人はこの交際報道に熱狂するのか。まず、当事者が年配のカップルだというのが目新しい。しかもウィンターは『プラダを着た悪魔』の悪魔、つまりは鬼編集長ミランダのモデルとして名をはせた人物だ。悪魔が恋に落ちたと聞けば、誰だって気になる。

自動車
DEFENDERの日本縦断旅がついに最終章! 本土最南端へ──歴史と絶景が織りなす5日間
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

25年度予算が成立、歳出総額115兆円 衆院で再議

ビジネス

日銀、10―25年の国債買い入れ初減額 「買入比率

ビジネス

ハチソンの港湾売却計画、親中紙が再考促す全面記事 

ワールド

ロシア、2夜連続でハリコフ攻撃 1週間で無人機10
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する…

  • 5

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ロー…

  • 5

    「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…

  • 3

    「日本のハイジ」を通しスイスという国が受容されて…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ロー…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs

特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs

2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う