最新記事

ウクライナ

ウクライナ難民の「母親たちのために」...並べられたベビーカーが呼んだ感動

Polish Parents Leave Strollers at Border for Moms Fleeing War-Torn Ukraine

2022年03月11日(金)18時11分
ケイト・ファウラー

マラボルタはこの写真について、海外の大勢の人の心に響いただけでなく、紛争の渦中にいるウクライナの人々の心もつかんだと本誌に語った。3月8日の夜、彼はウクライナで暮らしているある人物から、インスタグラムのダイレクトメッセージを受け取った。自分の家族がプシェミシルの駅に到着した時にも、ベビーカーはあるだろうかと問い合わせる内容だったという。

「(ベビーカーの)写真がネット上で急速に広まった後、昨夜、私の元にこんなメッセージが届いた」として、マラボルタが紹介した文章は、おおまかに翻訳すると次のような内容だ。「こんばんは。私の家族が生後11カ月の赤ん坊を連れて、国境を越えてプシェミシルに行く予定です。駅には常に、子供たちのためのベビーカーがあるのか教えてください」

マラボルタが本誌に語ったところによれば、人々の寛大な寄付が届けられているのは、ポーランドの国境地帯だけではない。彼がウクライナとスロバキアの国境地帯で撮影した写真にも、複数のベビーカーが並んでいる様子が映っている。

「避難してくる人々のあらゆるニーズに応えるために、さまざまな物資が揃っているし、さらに次々と到着している」と彼は述べた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダック上昇、トランプ関税

ワールド

USTR、一部の国に対する一律関税案策定 20%下

ビジネス

米自動車販売、第1四半期は増加 トランプ関税控えS

ビジネス

NY外為市場=円が上昇、米「相互関税」への警戒で安
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…

  • 4

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 5

    『リーン・イン』を期待された高学歴女性「ヒーブ」…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    「ポリコレ」ディズニーに猛反発...保守派が制作する…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…

  • 3

    「日本のハイジ」を通しスイスという国が受容されて…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ロー…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:引きこもるアメリカ

特集:引きこもるアメリカ

2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?