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カルチャー最新作の主人公はプラスサイズのインフルエンサー! 『イン・ハー・シューズ』著者インタビュー
Everyone Deserves a Happy Ending
jacoblund-iStock
<ベストセラー作家J・ワイナーが最新作『ビッグサマー』で若い女性たちに伝えたいこと>
小説家ジェニファー・ワイナーは、「ビーチブックの女王」と言われる。重過ぎず、軽過ぎず、でも、ぐいぐい引き込まれる物語は、周囲の騒音をあっという間に忘れさせてくれるから、ビーチで読むのに最適、というわけだ。
映画化もされた『イン・ハー・シューズ』(邦訳・アーティストハウスパブリッシャーズ)など、ベストセラーを連発してきたワイナーの新作は『ビッグサマー』(未邦訳)。あるソーシャルメディアのインフルエンサーが、高校時代の友人の結婚式にしぶしぶ出席することになったことから巻き起こる物語だ。
ワイナーらしいテンポのいいストーリー展開で、独自の広い視点を通してプラスサイズの女性の物語を語っている。 本誌H・アラン・スコットがワイナーに話を聞いた。
――あなたの著書には、ボディー・ポジティビティー(自分のありのままの体形に誇りを持つこと)が描かれていることが多い。そういう物語が世の中に欠けていると思う?
デビュー作『グッド・イン・ベッド』を書いた当時は、太めの登場人物が物語の中心になる小説はなかったと思う。せいぜい主人公の愉快な親友といった位置付けで、何十キロも痩せたら突然いいことが舞い込んでくるというのが、お決まりの展開だった。
私はそれとは違うストーリーを描きたかった。いいことと悪いことの両方があるというふうにね。でも最近は、多様な登場人物が多様に描かれている小説が増えたと思う。
体形だけでなく、人種や民族、年齢もそうだ。映画やテレビもそうなってほしい。
――高校を人格形成の重要な時期と描くことも多い。
高校時代は、大人としてよちよち歩きを始めたステージで、大人でも子供でもない奇妙な時期だ。物事をとてもデ ィープに感じて、自分のアイデンティティーや将来像が形成される時期でもある。
だから高校のときオタクだった人は、たとえ映画の主役を張るスターになっても、自分の中にオタクの部分を持ち続ける。セクシーなチアリーダーだったら、たとえ結婚して4人の子供ができても、かつてピラミッドの頂点にいた自分を持ち続けている。
――いろいろなタイプのパワフルな女性を描いているが、どこからインスピレーションを得ているのか。
自分が昔、そういう物語を読めたらよかったのにと思うストーリーを世に出したいと思っている。娘たちの成長をサポートしたいという気持ちもある。世の中にはいろいろな人がいて、それぞれに興味深い充実した人生を送っていることを伝えたい。誰もがそういう人生を送ることができるし、誰もがそのために挑戦する資格があるのだと。
――『ビッグサマー』の読者に期待することは?
こんな時期だからこそ、「楽しかった!」と思ってほしいし、読書に喜びを見いだしてもらえたらと思う。
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