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観光地化されていない旅先は? 世界の旅人は「絆」を体験できる地へ

Travel Trends for 2020

2020年01月29日(水)18時20分
デービッド・ファーリー

列車の旅は地元住民と言葉を交わすチャンスてでもある MIKHAIL SOTNIKOV/ISTOCKPHOTO

<気候変動やカーボンフットプリントを気にしつつも航空運賃の下落と来て、世界の旅行ブームはますますヒートアップしそう>

この10年で旅行業界は大きく変わった。

もはや外国旅行に出掛けるのは、定年を迎えた老夫婦や、バックパック1つで自分探しの旅に出る若者だけではない。航空運賃の下落や、Airbnb(エアビーアンドビー)など新しい宿泊形態の普及も手伝って、これまで外国旅行とは縁遠かった人たちが続々と旅に出るようになった。

極め付きがソーシャルメディアによる写真シェアだ。今や「インスタ映え」が、目的地を決める基準の1つにさえなった。その一方で、気候変動への意識が高まりから、自分の旅のカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)を考慮する人が増えた。

2020年代はどのような旅がはやるのか。専門家の意見を聞いてみた。

◆中央アジアが熱い

バルセロナ(スペイン)やアムステルダム(オランダ)といった西ヨーロッパの都市はもちろん、プラハ(チェコ)やドブロブニク(クロアチア)といった東ヨーロッパの都市は、もはや飽和状態と言っていいほど観光客であふれている。地元住民だけでなく、旅行者にとっても大きなストレスだ。

そこで今、関心が高まっているのは、アルバニアや北マケドニアといったバルカン半島中部の国や、ジョージア(グルジア)やアルメニアなど中央アジアの国々だ。

「近年、アメリカの旅行者の関心は多様化してきた」と、旅行アプリ「ホッパー」のヘイリー・バーグは言う。「アイスランドやクロアチアの人気が急上昇し、さらにユニークで、あまり観光地化されていない場所への関心が高まっている」

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ウズベキスタン中部の古都ブハラは欧米からの観光客もまだ少ない EFESENKO/ISTOCKPHOTO

ジョージアやウズベキスタンまで足を延ばすのが難しい場合、従来の人気観光地の近隣都市を巡るという手もある。

「有名観光地の二番手や三番手の都市が、これまで以上に注目を集めそうだ」と、旅行業界誌スキフトの編集者アンドルー・シャイバックマンは語る。

べトナムだったらホーチミンではなくダナン、チェコならプラハではなくブルノを目指すといい。フランスならパリでなく、リヨンで新たな発見を楽しもう。

【参考記事】「インスタグラマーにはもううんざり!得するのはビキニ会社だけ」 豪華リゾートで進むSNS離れ

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