認知症予防に効果あり? 週1〜2回のヨガで脳が活性化
2019年12月27日(金)12時30分
調査に参加した米ウェイン州立大学のジェシカ・ダモアゾー教授によると、前頭前野皮質は計画や意思決定、マルチタスクなどを行う際に非常に重要な部分だ。帯状皮質は感情のコントロールや学習、記憶に重要な役割を担う。一方でDMNは、計画や記憶をする際に関係する。
ゴーテ教授は、ヨガを実践することにより感情をうまくコントロールできるようになり、ストレスや不安、うつなどを軽減するのに役立つと説明。「それが脳の機能を改善しているようだ」と説明している。
週1〜2回のハタヨガを10〜24週で効果あり?
一口にヨガと言ってもさまざまな種類や強度がある。ゴーテ教授は米ニュース専門局CNBCに対し、調査では、ハタヨガがもっとも脳に良い影響が示されたと話した。ハタヨガは「アーサナ」と呼ばれる身体的な動きと、「プラナヤマ」と呼ばれる呼吸法、さらに「ディアナ」と呼ばれる瞑想を組み合わせたものだ。
ゴーテ教授がCNBCに説明したところによると、ハタヨガの中心となるこの3つの要素が、脳の構造や機能に影響を与えているようだ。また、脳に良い影響を与えるためにはどの程度ヨガを実践したらいいかについて同教授は、人によって異なるとしながらも、今回分析した調査からは、ほとんどの人が10〜24週にわたって週1〜2回実践した場合に、ポジティブな効果が現れたとしている。