最新記事

ライフスタイル

神々が宿る場所はかくも気高くクリエーティブ! 信仰を超える遺産の数々

Beautiful Houses of Worship Across the Globe

2019年10月23日(水)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部

tetra_angel-iStock

<人は太古の昔から、この世ならざるものにすがりたいと願い、神聖なる祈りの舞台を世界各地に造り上げてき た。信仰の違いを超えて人類共通の遺産となった偉大な建造物を見てみよう>

01 チャペル・オブ・ザ・ホーリークロス

米アリゾナ州セドナ

01heri.jpg

SCOTT STULBERGー CORBIS/GETTY IMAGES

ココニーノ国立森林公園の赤い岩山をうがって巨大な十字架を立てたカトリックの礼拝堂 。地元の牧場 主 マーガリット・ブランズウィッグ・ストードがエンパイア・ステートビルに着想を得て設計。当初はハンガリーに建設される予定だったが 、第2次大戦が始まったためアリゾナに建てられた。

02 ラス・ラハス教会

コロンビア・イピアレス

02heri.jpg

RCHPHOTO/ISTOCKPHOTO

南部イピアレスの崖っぷちに立つネオゴシック様式の教会。ここにアクセスするには急流の40メートルも上に架かる橋を渡らなければならない。なぜそんな場所に?この地に聖母マリアが出現し、耳の聞こえない少女に言葉を発させる奇跡を行ったと伝えられているからだ。

03 ララバンガ・モスク

ガーナ・ララバンガ

03heri.jpg

ATOSAN/ ISTOCKPHOTO

アフリカ西部で最古とされる15世紀建造のモスク(イスラム礼拝所)で 、「西アフリカのメッカ」と呼ばれる。礼拝者の入場料を建物の維持に充てているが、原則としてイスラム教徒しか立ち入れない。

04 セゲド・シナゴーグ

ハンガリー・セゲド

04heri.jpg

VALERY YURASOV/ISTOCKPHOTO

1900年代初頭に建てられたシナゴーグ(ユダヤ教会堂)。世界第4位、ハンガリー国内では第2位の規模を誇る。ガラスの天井や複雑な花模様の内装などの修復工事が完了したばかりだ。

05 顕栄聖堂

ロシア・キジ島

05heri.jpg

PHOTOTHEK/GETTY IMAGES

サンクトペテルブルク北東に位置するロシア正教会の教会で、16世紀にさかのぼる歴史的な木造建築群の1つ。ドームや屋根以外にはくぎが使われていない構造で、冬は凍えるため礼拝は夏のみ。

06 バハーイー庭園

イスラエル・ハイファ

06heri.jpg

DANI3315/ ISTOCKPHOTO

イラン発祥でイスラム教系の新興一神教であるバハーイーの聖地。19段もあるテラスの斜面を登るのはつらいが、イスラエルでは人気の観光スポットだ。カルメル山に造られた見事な庭園からはハイファ市街と地中 海を望むことができる。

07 フローティング・モスク

サウジアラビア・ジッダ

07heri.jpg

ANDREW MARCUS/ISTOCKPHOTO

最も大きいメインドームの周辺に52もの美しい丸屋根が集まるモスク。建設は1985年。紅海の満潮時にはま るで海上に浮かんでいるように見えるため「フローティング」と呼ばれる。イスラム教最大の聖地メッカやメ ディナへの巡礼者にも人気の場所。

08 スリ・ラグナータスワーミ寺院

インド・ティルチラパッリ

08heri.jpg

F9PHOTOS/ISTOCKPHOTO

チェンナイ(マドラス)の南西約300キロにあるヒンドゥー教の最高神ビシュヌ神を祭った寺院。世界最大の 規模であると同時に、現在も信者たちの信仰の場所として機能している。信者でない人も立ち入れるが、植物顔料で鮮やかに彩色された無数の神像と信心深い庶民のエネルギーに圧倒されるだろう。


20191029issue_cover200.jpg
※10月23日発売号は「躍進のラグビー」特集。世界が称賛した日本の大躍進が証明する、遅れてきた人気スポーツの歴史的転換点。グローバル化を迎えたラグビーの未来と課題、そして日本の快進撃の陰の立役者は――。

[2019年10月15日号掲載]

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、FDA長官に外科医マカリー氏指名 過剰

ワールド

トランプ氏、安保副補佐官に元北朝鮮担当ウォン氏を起

ワールド

トランプ氏、ウクライナ戦争終結へ特使検討、グレネル

ビジネス

米財務長官にベッセント氏、不透明感払拭で国債回復に
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

  • 2

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 5

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 1

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 2

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

  • 3

    キャサリン妃が「涙ぐむ姿」が話題に...今年初めて「…

  • 4

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…

  • 2

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 3

    カミラ王妃はなぜ、いきなり泣き出したのか?...「笑…

  • 4

    キャサリン妃が「大胆な質問」に爆笑する姿が話題に.…

  • 5

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:超解説 トランプ2.0

特集:超解説 トランプ2.0

2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること