世界的ベストセラー作家が体当たりで調べた「40代女性は女子か」問題
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<「女子」と「おばさん」の境界線はどこにあるのか? 女性たちの悩みは日本も海外も変わらない。パリ在住アメリカ人のパメラ・ドラッカーマンが、中年女性の幸福感や生き方を再定義する本を出版した>
女性にとって40代とは微妙な年齢だ。30代までは「女子」であるとぎりぎり公言できても、40代で「女子」を自称することは、周囲から厳しい視線を感じて憚られるという声は多い。
とはいえ、若々しく素敵な50代の先輩たちがたくさんいる手前、「おばさん」を自称することは自虐にならないどころか、慇懃無礼ですらあるだろう。まさに40代とは、自分たちの立ち位置に困る、宙ぶらりんな年頃なのだ。これは海外でも日本でも変わらない。
2012年に『フランスの子どもは夜泣きをしない』(集英社)が世界的ベストセラーとなった、パリ在住アメリカ人ジャーナリストのパメラ・ドラッカーマン。彼女が新著で取り組んだテーマは、女性が40代を迎えることについてだ。
『フランスの女は39歳で「女子」をやめる――エレガントに年を重ねるために知っておきたい25のこと』(CCCメディアハウス刊)の原題はThere are no Grown-ups、さしずめ「この世には最初から大人は存在しない」という意味になろうか。
30代前半でパリに移住し、ずっと「マドモアゼル(お嬢さん)」と呼ばれ続けていた著者が40歳にさしかかる頃、カフェでも道端でもどこでも「マダム(年長女性への敬称)」と呼ばれてショックを受けたことから本書は始まる。マダム――それは自分よりずっと年配の人のことだと思っていたからだ。
40代は矛盾だらけ、内面が外見に追い付かない
本書を書くきっかけが、40代は定義がなく、矛盾だらけだと思ったことだったとドラッカーマンは話す。外見や身体の衰えから、既に「マドモワゼル(女子)」ではないことは理解していても、内面がその外見に追い付かないのがこの時期だ。
そこで、まだ「マダム(大人)」になりきれていないという心身のギャップを埋めるべく、大人の女性になるということはどういうことなのかについて、科学的見地と自分の経験をもとにリサーチを重ねたのが本書だ。
「若い時には、40代とは大人の指標の1つではないでしょうか。その頃には部下や後輩を励ますような立場になっているだろうと誰もが思っていたはずです。実際、多くの経験を通して適切な判断ができるようになり、感情をうまくコントロールしたり、どんな状況にもうまく対処できるようにはなっています。しかし、かつて思っていた『大人』の年齢に実際になってみると、次の指標が見つからないと思ったのです」
この「定義がなく、矛盾だらけ」の年代について、ユングの理論からドラッカーマンは次のように述べている。
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