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なぜセックスは年齢とともに満足できなくなる? 高齢での性行為に否定的なイメージ 

2019年07月11日(木)18時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

Wavebreakmedia-iStock

<性欲の低下に最も関連する要因として挙げられたのは......>

女性が定期的にセックスをする頻度は加齢とともに減る、というのは驚くべきことではない。科学系ニュースサイトのサイエンス・デイリーによると、閉経後はさらに減少する。多くの研究では、ほてり、膣の乾燥、睡眠障害など、生物学的原因について調べられてきたが、閉経後のさまざまな心理的変化の影響についてはあまり知られていない。今回、北米閉経学会(NAMS)の研究者が行った研究では、人間関係や社会的イメージなど気持ちに作用する要因に焦点が当てられた。

卵巣癌検診に関する英国共同試験(UKCTOCS)に参加した約4500人の閉経した女性を対象に、彼女たちの性生活について調査を実施したところ、年を重ねるごとにほとんどの回答者にセックスの機会が減り、また行為そのものを不快に感じていることが明らかになった。

【参考記事】50歳以上の「節操のないセックス」でHIV感染が拡大
【参考記事】体臭とセックスアピールの意外な関係

性欲の低下は、イメージと相手の問題?

性欲の低下に最も関連する要因として挙げられたのは、人間関係および高齢化の認識。4500人の調査対象者のうち、高齢でのセックスを肯定的に捉えているのはわずか3%に止まり、多くの女性たちは年を重ねてからのセックスという行為自体に好意的なイメージを持っていないようだ。

一方、性的な活動が減少する主な理由は、夫に先立たれたことによるパートナーの欠如で、ほかには、パートナーの病気、パートナーの性的機能不全、女性自身の健康問題、更年期障害に関連した症状、投薬中などがあった。

NAMSメディカルディレクター、ステファニー・フォービアン博士は、「セックスをする相手がいないこと、そして相手の性的機能不全・体調不良、人間関係の問題など、パートナーに起因する問題が女性の性的活動とその満足度に大きく関わってくる」と話す。


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