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映画新作007は黒人女性に!? 『ボンド』の製作陣が賢すぎる理由
LASHANA LYNCH
ラジャーナ・リンチは『キャプテン・マーベル』のマリア・ランボー役で知られる Kyle Grillot-REUTERS
<ファンにとっては特に気になる次期007。タブロイド紙の特ダネによると、次回作ではのっけから衝撃のシーンが......>
007ことジェームズ・ボンド映画のシリーズ第25作(『ボンド (仮題)』となる次回作で、主演のダニエル・クレイグはついに引退すると伝えられる。しかし後継者の名は、いまだ正式に発表されていない。
そこへ飛び込んできたのが、イギリスの大衆紙メール・オン・サンデーの特ダネ。同紙によれば、世界で最も有名なスパイのコード番号、007は映画『キャプテン・マーベル』でブレイクした黒人女性ラジャーナ・リンチに引き継がれるという。
既に現役を退き、ジャマイカで優雅な日々を過ごしているボンド(クレイグ)のところへ新しい007がやって来て、世界を崩壊の危機から救うために最後のご奉公を、と願い出る。どうやら次作はそんな展開らしいのだが、その冒頭に「衝撃」のシーンがあるという。
【参考記事】次のジェームズ・ボンドは誰だ
同紙に引用された匿名の消息筋の話では、「のっけから衝撃のシーンがある。(MI6を率いる)Mが『007、入りたまえ』と言い、そこへ現れるのが麗しき黒人女性のラシャーナ、という場面」らしい。「のけ反る観客の姿が目に浮かぶよ。ボンドはボンドのままだが、007の称号はこの素晴らしい美女に譲られるんだ」
この報道が真実なら、『ボンド』の製作陣は相当に賢い。いつまでも主役が「女好きの白人男性」でいいのかという面倒な議論を回避しつつ、黒人女性を007に指名するという歴史的快挙を成し遂げることになるのだから。
ラジャーナは1987年11月27日生まれで、ジャマイカにルーツを持つイギリス人女優。いくつかのテレビドラマに顔を出してきたが、映画『キャプテン・マーベル』のマリア・ランボー役で大化けした。
ちなみに『ボンド』の監督と脚本は日系アメリカ人のケリー・フクナガ。脚本チームには イギリスの大人気ドドラマ『フリーバッグ』で脚本・主演を務めるフィービー・ウォーラーブリッジも参加している。公開は2020年4月の予定だ。
※8月6日号(7月30日発売)は、「ハードブレグジット:衝撃に備えよ」特集。ボリス・ジョンソンとは何者か。奇行と暴言と変な髪型で有名なこの英新首相は、どれだけ危険なのか。合意なきEU離脱の不確実性とリスク。日本企業には好機になるかもしれない。
[2019年7月30日号掲載]