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英語版キラキラネームにはどんなものがある?

2019年03月27日(水)16時30分
松丸さとみ

FatCamera -iStock

ディズニー好きが高じて赤ちゃんの名前に

日本では少し前、いわゆる「キラキラネーム」で苦しんでいた高校生が自力で改名した話がニュースになった。英語圏ではある夫婦が、娘に「Disney」(ディズニー)というキラキラネームを付けて話題になっている。

娘にキラキラネームを付けたのは、英国南西部サマセット在住のジェイドさんとジョシュアさん、ともに27歳のジーンズ夫妻だ。ジェイドさんのディズニー好きが高じて、娘に「ディズニー」と名付けたという。米国のエンターテイメント会社ウォルト・ディズニー・カンパニーの創始者、ウォルト・ディズニーの苗字だ。

デイリーメール紙によると、夫婦は7年間、子宝に恵まれなかった。やっと赤ちゃんができたと知った時、大胆な名前にしたいと夫婦は思ったのだという。ジェイドさんは当初、ディズニー・キャラクターの中でも特に好きな『美女と野獣』のヒロイン、ベルにしようと考えていた。しかしもっと包括的なものにしようと「ディズニー」に決めたのだという。偶然にも、ディズニーちゃんを取り上げた助産師の苗字もディズニーだった。

ジェイドさんは、フェイスブックのママさんグループに参加しており、そこで赤ちゃんの名前を投稿するスレッドがあった。そこでは、「投稿された名前に他の人が絵文字を付けて評価する」ということが行われていた。ジェイドさんが娘の名前「ディズニー」を投稿すると、笑い顔の「受けるね」と泣き顔の「悲しいね」などネガティブなリアクションばかりが集まってしまった。ジェイドさんは、自分も家族もみんなディズニーという名前を気に入っているのに、とショックを受けたという。

英語版キラキラネームの例

こうした英語版のキラキラネームには、他にどんなものがあるのだろうか?英タブロイド紙ザ・スコティッシュ・サンによると、スコットランド国立公文書館がちょうど先日、2018年にスコットランドで生まれた4万7785人の赤ちゃんに付けられた名前の一覧を発表した。女の子は「Olivia」(オリビア)、男の子は「Jack」(ジャック)が最も人気の名前だったというが、変わった名前の中には、「Buzz」(ブーンという擬音語)や「Nun」(尼僧という意味)、「Lucifer」(悪魔と同一視されている天から落ちた傲慢な大天使)、「Messiah」(救世主)、さらには単に「A」とするものもあった。

今年2月には、娘に「Baby」(ベイビー)と名付けたオーストラリア人女性が話題になった。ヤフースタイルUKによると、スージー・ブラッドリーさんは高校生の時からずっと、将来子どもができたら付けたい名前のリストに「ベイビー」を入れていた。ブラッドリーさんが実際に自分の娘を名付ける時になり、当時のパートナーに冗談で「もうベイビーにしちゃおうか?」と聞いたら同意してくれたので付けたと説明している。

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