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ジャスティン・ビーバー夫妻は意外と古風だった!? セレブたちがすぐ契りを交わす理由に同情の余地

The Turbo-Speed Celebrity-Engagement

2019年01月17日(木)16時15分
ルース・グラハム

セレブがこの数字を見たら、鼻で笑うだろう。彼らの世界では、「キャリアを重ねた誠実な大人と思われたい」という動機で、「普通よりもちょっと好きかも」程度の相手と婚約発表をするケースは珍しくない。

ただ、同情の余地はある。セレブが置かれた状況を考えてほしい。超過密スケジュールで移動が多く、いつ干されるか分からず、ライブともなれば気が乗らなくてもアドレナリン全開のノリを求められる。周囲の人間を信頼できず、年齢に不相応な大金が手に入り、ちょっとした言動で大炎上......。

これでは誰かと長期にわたって安定した関係を築くのは難しい。一方、恋愛のチャンスはいくらでも転がっている。

手軽なPR戦術の面も

そんな状況なら誰だって気軽に婚約発表をするだろう。現実の結婚に伴う厄介な縛りなしに、「結婚します」宣言をするだけで注目を浴び、祝福され、社会的な評価も上がるのだ。

セレブの婚約がこの程度のものなら、そもそも「婚約」とは何なのか。カトリックの伝統には「結婚予告」なるものがある。結婚に先立ち、司祭が日曜礼拝のたびに連続して3回、2人が結ばれることを教区の人々に告げ、異議がなければ結婚式を挙げられる、というものだ。

もっと新しい世俗的な慣行では、婚約をした女性の両親が地元の新聞で婚約を発表することになっている。今ではソーシャルメディアで当人たちが発表するのが普通だ。

つまり婚約とは、2人の関係を私的なものから公式なものにすること。若いセレブの場合、婚約は愛の宣言にとどまらない手軽なPR戦術でもある。

チョープラーとジョナスの婚約は、「匿名の情報筋」の話としてピープル誌が伝えた。デビッドソンとアリアナはソーシャルメディアでほのめかした後、デビッドソンが深夜のトーク番組ではっきり認めた。

ビーバーとボールドウィンの婚約は意外に古風なやり方で発表された。両親がツイッターとインスタグラムに投稿したのだ。

(c)2018 The Slate Group

[2018年8月28日号掲載]

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